画素数 1600万画素

驚異の受光面積:36.8×36.8mm

ハイアマチュア、公共天文台向けに最適、BN-80シリーズ全てガラス曇り止めヒーター制御機能付き

特徴

BN-80シリーズ

BN-80シリーズ

BN-80シリーズはハイアマチュアと公共天文台向けに最適なハイエンド冷却CCDカメラシステムです。

高感度なCCDを3段ペルチェの冷却により、ノイズを抑え高いS/N比を実現しました。

新天体の発見や天文研究用途で多くの信頼と実績を培ったBN-50/60及びBT-200シリーズの後継機種です。

BITRANの冷却CCDカメラは天体分野のみならず、微弱な発光の検出器として多方面の研究機関や製造検査で活躍しています。

広視野から高感度タイプまで対応

35mmフィルムサイズはもとより、36.8×36.8mm大面積を持つCCD素子にも対応しました。天体探査にはピクセルサイズ24μmが威力を発揮し、繊細な画像を望むなら7.4μmが適しています。

高温多湿な日本の風土にあった設計

通年空冷で使用しますが、夏期における高温多湿の気象条件では、冷却CCDカメラの冷却機能が低下し本来の能力が発揮できない場合があります。そんなときには、標準装備されている水冷機構を利用して強力に水冷冷却できます。

曇り止めヒーター標準装備

強力な冷却をすることによりガラス面が曇る場合があります。BN-80シリーズにはガラスの曇り止めヒーターが内蔵されており自動制御します。また、手動制御もできますのでニーズに合わせて利用できます。

自動導入対応(オプション)

TemmaシリーズやLX200,Star Book TENをコントロールして天体の自動導入及び撮影ができます。また、目的の天体をクリックするだけで簡単に画像の中央位置への移動も行えます。

電動フィルタ(オプション)

連写や自動連続撮影時に電動フィルタ制御と連動できます。更に、自動導入オプションと合わせると全自動撮影システムも構築可能です。

機能

BN-80シリーズ

1 イメージ調整パレットやキーボードによる操作の充実

撮影後は自動的に調整された画像が表示されますが、レベルやコントラスト、カラーバランスがマウスやキーボードにより簡単に手動調整もできます。 光害状況の選択や星野、星雲パターンボタン、惑星探査用調整ボタンなどもあり、目的の天体状況を容易に確認できます。

2 ダークフレーム、フラットフィールドなどは自動処理

ダークフレームやフラットフィールド及びフラットフィールド用ダークフレームなどは、それらを撮影すると必要な処理を自動的に行いますので手間がかかりません。 また、オリジナル形式で保存すれば変換情報や処理されているダークフレームやフラットフィールドなどの情報も保存され、後で画像ファイルを開いただけで画像表示が再現されます。 更に、加算平均したダークフレームやフラットフィールドなど異なったそれらに入れ替えることも簡単です。

3 ダークフレームやフラットフィールドの加算平均と簡易化

連写機能の時にダークフレームのみやフラットフィールドのみを指定すると指定枚数撮影後にそれらを加算平均した1枚の画像に自動的に仕上げます。
特に良く使うダークフレームは露出時間や温度に見合ったものをライブラリ化しておき、ライトフレーム撮影時に適するダークフレームを自動的に再利用する機能は便利です。
フラットフィールドを撮影するのは結構大変なので、ライトフレームから疑似的なフラットフィールドを作り出す機能があります。勿論、後で正確に撮影したフラットフィールドに置き換えることも簡単にできます。

4 StellaImageのカラーFITSにも対応

ファイルの保存時にFITS指定もできます。カラー画像の場合はRGB分解した3枚のモノクロFITSに展開することも、アストロアーツ社のStellaImage2以降で読めるカラーFITSで保存することもできます。(StellaImage3以降では弊社のオリジナル形式が直接読めます。)

5 ビトン合わせは数値で楽々

ピント合わせの対象にしたい領域をマウスでドラッグすれば拡大画像や光量のグラフを表示しますでの調整に役に立ちます。 特に、過去の最大レベルと今回の最大レベルを数値で表示しますので、今回が最大値である間は同一方向に調整し、過去の最大値より小さくなったら回し過ぎであることが一目で確認できます。

6 豊富な画像処理機能

ヒストグラム、対数変換、重ね合わせ、加算平均、比較用ブリンク、反転表示、拡大縮小、3色合成、3色分解、空のレベルの均一化など機能も豊富です。 また、ライトフレーム,ダークフレーム,フラットフィールド,フラットフィールド用ダークフレームに対して、個々に±の補正値設定ができます。

7 自動/連続撮影機能

タイムラプス撮影のように一定間隔で撮影と保存を繰り返すことができます。また、日時指定ファイルを作り自動撮影と音による進行の知らせも可能です。 撮影毎に条件を指定することもできますので、撮影天体により露出時間を変更したり、ダークフレームも一緒に撮影するなどができます。 オプションの自動導入ソフトや電動フィルタホイールと組み合わせると導入から撮影まで自動天体観測システムが構築できます。

8 無人システムも可能

コントロールソフトの起動パラメータに冷却コントロールの実行と自動/連続撮影の実行が指定できます。両方指定しておけば、コントロールソフトが起動したと同時に冷却から撮影まで全てを自動で行うことができます。 また、コントロールソフト自身やパソコンをシャットダウンさせる指定の他、他のソフトを制御する機能によりオートガイダーやドームの制御と連動することも可能になるかもしれません。
市販の電源制御やWindowsのスタートアップやタスクマネージャなどを利用することにより、遠隔操作とは違う無人自動撮影システムの構築も可能です。

カメラとパソコンの接続例

BN-80シリーズ

例1 例2 例3

上記接続例1~3は接続方法の一例であり、動作保証を示すものではありません。


BNシリーズ仕様

BN-80シリーズ

カタログ・価格表 BN-81L/C BN-82L/C BN-83E BN-84E BN-85L
CCD素子 KAI-11002 KAI-16070 KAF-1001 KAF-6303 KAF-16803
画素数 1100万画素 1600万画素 100万画素 600万画素 1600万画素
ピクセル数 4008×2672 4864×3232 1024×1024 3072×2048 4096×4096
ピクセルサイズ 9×9μm 7.4×7.4μm 24×24μm 9×9μm 9×9μm
転送時間 約2秒 約2.5秒 約1.5秒 約3秒 約6秒
A/D変換 16bit(65535階調)
通信方式 USB2.0 (パソコンダイレクト) ※接続例
冷却方式 3段ペルチェ、空冷または水冷
冷却温度 空冷時:外気温-40~-60℃、水冷時:水温-40~-60℃
取り付け 50.8mm接眼部 64mmφ別途
重さ 約2kg 約2.1kg 約2.4kg
電源 12V、5A
画像出力形式 オリジナル形式、FITS、TIFF(非圧縮)
RAW、BMP、JPEG、テキスト、バイナリ
対応OS Windows 10 / 8.1 / 8 / 7 / Windows Vista SP1以降 / Windows XP SP2以降

BNシリーズ寸法図

BN-80シリーズ

各種寸法図は以下のリンクをご参照ください。
BN-81/82寸法図 BN-81/82外観寸法図 BN-83/84寸法図 BN-83/84外観寸法図 BN-85寸法図 BN-85外観寸法図

BNシリーズカメラセット

BN-80シリーズ

製品名 製品概要 型番
KAI-11002(1100万画素)
モノクロ冷却CCDカメラセット(C1)
・カメラ本体
・コントロールソフト
・USBケーブル(3m)
・マニュアル
・電源ケーブル(4m)





BN-81L
KAI-11002(1100万画素)
カラー冷却CCDカメラセット(C1)
BN-81C
KAI-16070(1600万画素)
モノクロ冷却CCDカメラセット(C1)
BN-82L
KAI-16070(1600万画素)
カラー冷却CCDカメラセット(C1)
BN-82C
KAF-1001(100万画素)
モノクロ冷却CCDカメラセット(C2)





BN-83E
KAF-6303(600万画素)
冷却CCDカメラセット
BN-84E
KAF-16803(1600万画素)
冷却CCDカメラセット
BN-85L
※価格と納期はお問い合わせください。

オプション

BN-80シリーズ

製品名 製品概要 型番
MaxIm DL/CCD 対応ドライバソフト
※オートガイダとしては使用できません
MaxIm DL/CCDから制御が可能 BN-MAXIM1
自動導入対応カメラ・コントロールソフト
※最新版カメラ制御ソフトは含みますが、
ケーブルは入っていません
Temmaシリーズ、LX200、Star Book TEN対応 BN-NAVI
AC-DC電源(DC12V 6A) AC100Vに使用する際に必要
(ケーブル付)
BQ-ADP
電動フィルターホイールセット
※LRGBフィルタ-付きが基本構成です
レンズの絞りやフォーカスなど電動調整は行えません 特注で承ります

写真実例

BN-80シリーズ

BN-81Lで撮影(4008×2672) タカハシFSQ-106ED(645レデューサー使用)

IC1396 露出:L画像LPS-P2使用10分×3枚+Hα使用20分×2枚、RGB画像各5分×3枚 総露出115分

NGC7000 露出:L画像10分×6枚 RGB画像各5分×3枚、総露出105分
 

M45 BN-82Lで撮影(4872×3248)
FSQ-106ED(645レデューサーQE0.72) 露出:L画像5分×5枚、RGB画像各1分×3枚 総露出34分

おとめ座銀河団 BN-85Lで撮影(4096×4096)
FSQ-106ED 冷却-30℃ 露出:L画像10分×5枚 総露出50分